一歩目

 いままで20数年間(無駄に伏せる)生きてきたので、1ヶ月という時間の短さは知っていたつもりではありましたが、まあ過ぎるとやっぱり短いものです。

 5月から1ヶ月、まるまる休職していました。

 それまでも少しながら「会社に行けなくなるかもしれない」という予兆はありました。上司も、仕事の内容もあたしには合っていない気もしていて、転職も考えようかなどうしようかな、という感じで生きていました。転職についてはリアルにいろんな方にご相談をしていた、それが3月末くらい。それでもなんとか仕事には行くことはできていました。
 ところが4月のはじめのこと。朝、突然ベッドから起き上がれなくなりました。ほんとにこれって突然くる。その前の日につらい知らせが飛び込んできたことが引き金になったような気もしますが、それは原因ではなく、ただの引き金でした。それまで抱えてた全部が、その出来事が引き金となって一気に降り掛かったのかなって。
 どうがんばっても会社に行こうとするエネルギーが湧いてこない、エネルギーどころか身体が動かない。その事実を受け止めた瞬間、今までなんとかがんばれていた自分が一気に消え失せたという情けなさで涙が止まらなくなりました。一回心理的な理由で休んでしまうと、もう二度と会社に行けなくなるのではないかという恐れはかなりありましたが、本来出社しなくてはいけない時間になってもまだ泣き止めず、これでは行ってもまともに仕事ができるはずがなく、電話で、ほとんど死にそうな声で大ボスに今日は休ませて下さい、と懇願しました。このとき、大ボスも電話越しにこれはただごとではない、と察してくださったような気がします。
 その日は、夕方くらいにようやく起き上がることができて、まず思ったのは「このままではまずい」ということでした。ので(その日が金曜日だったため)土日を使って自分の今一番信頼出来る人たちに自分の陥った状況を説明し、会社の契約しているカウンセラーさんと電話相談を重ねました。月曜日はなんとか出社して、すぐさま大ボスとボスに現在の状態を報告し、翌日に病院に行きました。
 振り返ると、このときの、自分の身体から発せられている危険信号をすぐさま察知して行動に移せたのは後々にかなり効いてきたのではないか、と思っています。ここで相談できていなかったら、休職が1ヶ月で済んでいたかはかなり怪しいと思っています。
 主治医の先生の方針で、一週間くらいは薬を服用しながら騙し騙し会社に行っていました。この時期は朝がとりあえずつらくて、会社に行かなければいけないというところでものすごいエネルギーを使っていた状態でした。なので会社についた頃にはポケモンでいうHPが赤ゲージになってる状態で、残業もほとんどできていませんでした。
 上司からは残業もしなくていいし、朝がつらければ来れる時間に来たらいいとも言われていたけれど、あたし自身が自分のそういう状態を許すことができませんでした。こんな中途半端な状態でしか勤務できない自分が情けなさ過ぎて、家に帰ったらベッドの上で自分を責めてひたすら泣いていました。そして、おそらくこの自責は会社に行っている状態では絶対に直らないと悟り、このままでは自分で自分を追い詰めて死んでしまうとはっきり思い、休ませて下さい、と会社と主治医に言いました。

 

 一ヶ月間はお部屋の改造をしたり、レンチン料理をマスターしたり、課題図書を読んだりしました。

 課題図書はこれ。

また、桜の国で

また、桜の国で

 

  ハリーポッターくらいの分厚さはあったけど最高でした。最高。

 レンジレシピはこれ。

syunkonカフェごはん レンジで絶品レシピ (e-MOOK)

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  山本ゆりさんは神

 休職中、実家には帰らないことにしていましたが、一人になりすぎることだけは避けたかったので、意識して人と会う予定は入れるようにしていました。おかげさまでいろいろな人とお会いできました。皆さん本当に心から心配してくださっていて、申し訳ないと同時にありがたかったです。だいたいみなさんとお会いしたときは元気な姿が見せれていたかな、それは良かったかな。特に関西からこっちに来る機会があった方とお話できたことは嬉しかったです。

 時間があったので、遠出もしました。GW後の話だと、

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富士河口湖で富士山を見ながら温泉に浸かったり、

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横浜方面に拉致されて「うみだー!」とか言ったり、

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えのすいでどのクラゲに生まれ変わろうか真剣に考えたり、
しました。
 ついでにこういう写真を撮るためカメラも買いました(給料減ってるのに)。

  父親の一眼を触った経験から、レンズを変えるなんてめんどくさいことをやらない、と思ったのでいいコンデジにしました。いいコンデジ、侮れぬ。

 

 そんなこんなしていたら1ヶ月などあっという間に過ぎ、明日、6月1日に会社に復帰します。
 休職期間中はすごくゆっくり過ごすことができて、休職したことに後悔は微塵もありません。Twitterでよく逃げろ、休め、って回ってきますが、それは本当に心からそう思います。逃げられるなら、休めるなら、そうしてほしい。
 怖いのは、同じ状態に戻ってしまうことです。ご飯を食べる、その支度をするのも億劫で、とりあえず家に帰って横になっていることしかできなかったあの日々。吐きそうになりながら翌日の弁当の用意したこともあったな。
 もう戻りたくない。
 それに、これ以上心配をかけたくない。休職すると決めたとき、あたしを詰る人なんて一人もいなくて、みんな心配してくれた。休職します、って言ったとき普段おちゃらけた会話しかしない人の顔色がさっと変わって、ああ、そういうことなんだな、って思った。
 もう心配をかけられない。
 そしてなによりも、「もう二度と立ち止まりたくない」という心の声がどこかから聴こえてくる。また戻ってしまったら、ほんとうになにもできない自分になってしまう気がしている。もう、なにもできなくなっているかもしれない、とも思っているのに。
 でも、「戻っても何かできるのかな。仕事が変わっても変わらなくても、もうあたしはだめなんじゃないかな、と思うこと、けっこうある」と言ったら「そんなこと、絶対にないから」と言ってくれるひとがいるので。
 あたしの味方でいてくれてるみなさまと、あたしのために。
 とりあえず先のことは考えないで、ただの一歩目、として、明日は行ってこようと思います。