読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

きみたちを信じない

呟き

 今日無意識に言い放たれた言葉で、ああ、これはないな、ってくらっときた。ショックというか傷ついたというか、ほんとくらくら来た感じ。

 あたしは無意識に人を見下す人間になってないかな。無意識に人を傷つける人間になってないだろうか。あたしもたぶん言葉ひとつで誰かを殺したことはあるんだろうなって思う。それはとても怖いこと。だってほんとうに、びっくりするくらい自然に言い放たれた言葉がナイフになるんだよ。しかもそれが、いろんなところを抉ってくる。

 いま一緒にいる人たちのことは嫌いじゃない、そして感謝してる。でも、好きと感謝はちがうんだよね。もっと言うと、好きと信じてると感謝は違う。

 いまあたしの近くにいる人たちは、限りなくあたしの味方でいてくれている。そして、あたしのことを助けてもくれる。必要ならば一緒に動いてくれるし、手を貸してもくれる。彼らはあたしじゃできないことを彼らはいとも簡単にやってのけるし、あたしなんかをいろいろな場所に連れてってくれるのも彼らだ。

 あたしは頭も要領も悪いし身体も弱いし、無理はきくけどそんなに強くもない。いろいろと駄目なところばかりな人間だから、そういう人がいないとやっていけない。独りじゃなんにもできない。それはもうこれだけ生きていたら嫌っていうほどわかっている。

 だから、そういう人たちの存在は本当にありがたい。いつも死ぬほど感謝してるんだよ。

 好き、とははっきりとは言えないけど、嫌いでは絶対にない。普通、よりも多分好き寄り。

 ただ、信用することはない。

 この人たちはたぶん、なにかひとつでも運命が変わっていたらあたしのことなんて簡単に見下せる人たちだって思うから。一つ何かが違えば、きっとあたしのことを簡単に裏切れるんだろうなって、会話の節々で感じる。

 中途半端に仲が良いから、ビジネスライクでの線引も難しい。ただタスクをこなすために必要な人たち、で区切れたらどれだけよかっただろうって思う。そうなるには近くなりすぎた。もうちょっと遠くならないとそういう風に突き放せないのに、彼らはまた今日も明日もきっとあたしに優しくしてくれる。

 「やさしくしないで」なんて傲慢だと思うから絶対に言わないけど。

 「ありがとう、でも」の先に続く言葉は。