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桜庭的読書ランキング2015。

 スケートを全く見てない。どれくらい見ていないかというと、浅田真央の今季のプログラムを全日本見るまで知らなかった。ひどすぎる。

 これまでも日常生活がちょっと立て込んだだけでスケートもサッカーも気づいたら全然見てないとか、アニメでさえも録画超溜まってるってのがあったことを考えるに、あたしは根本的にテレビが苦手らしいのです。「若者のテレビ離れ」を拗らせたようなものだと思ってくれればよいのかと。「映画長すぎ苦手」もここからきてるっぽい。パソコンの前に向かうのはまったく苦痛ではないので、「なにか作業をする」ということをしてないとどうも駄目みたい。アニメもストレッチしながら見てることあるので笑。

 そういう意味では、自分で言葉を咀嚼し、ページを捲り想像を巡らせる必要のある読書はあたしとはかなり相性のよいものなのかもしれません。

 やっと本題にこれた。

 今年度桜庭的2015本ベスト10を発表し、今年度の締めくくりとしたいと思います。今年の読書総冊数は87冊でした。あれ?思ったより行ってる。その中からベスト10をご紹介。

 

1位:

戦場のコックたち

戦場のコックたち

 

 直木賞候補作品です。時代は第二次世界大戦、アメリカのコック兵が主人公。戦いの最中に起こるちいさな謎を解決するところから物語ははじまります。迷わず2015トップ。とにかくあたしが何か言うよりも読んでください!と言いたい。この本については魅力が多すぎて、別記事書くかもです。

2位:

蛇にピアス (集英社文庫)

蛇にピアス (集英社文庫)

 

  身体改造にのめり込んだ女の子と二人の男の人のお話。第130回芥川賞受賞作。金原ひとみさんマジで天才なんだなって思った一作。ページ数はそんなにないですけど、とにかく金原さんの圧倒的筆力が魅力的。ストーリー展開も、文体も、ぐいぐいと引き込まれていくなにかがある。

3位:

  「少年検閲官」シリーズ2作目。書物が禁じられた世界での、北山猛邦さんの得意とするファンタジーミステリ。完成された世界観とその世界観だからこそ起こる謎、魅力的なキャラクターたち。そして解決編の鮮やかさ。「少年検閲官」も派手さはないけど良かったので併せてお楽しみください。

4位:

人狼作家

人狼作家

 

  ミステリ作家10人が人狼ゲームをやったそのログを本にしただけという異色作。全員ニックネームを使ってプレイしているので、誰がどの役職か+誰がどのニックネームを使っているかという二重の楽しみがある。人狼を知っている方、そしてこの10人に見知った名前がある方、おすすめです!

 5位:

神様のケーキを頬ばるまで

神様のケーキを頬ばるまで

 

  錦糸町のビルでそれぞれの生活を歩んでいる人たちの物語。どの短編にも共通してある一つの映画が出てくる、っていう形の短編連作。劇的な何かが物語の中で起こるわけじゃないけれど、心がぐらぐらと揺さぶられ、でも最終的には救われていく物語たちでした。「龍を見送る」が大好き。

 6位:

さよなら、ニルヴァーナ

さよなら、ニルヴァーナ

 

 神戸児童連続殺人事件をモチーフにしたフィクション。おそらく賛否両論ある作品なんでしょうけれども、作者の「この物語を完成させる」という覚悟が文章一つ一つに現れていて、自分も書き手の端くれだから、そういう意味で凄く評価したい作品。話は終始重く暗い。

7位:

夏の裁断

夏の裁断

 

 今年度芥川賞候補作品。作家である女性が主人公で、とんでもなくやばい男性編集者に振り回され続けて……というお話で、ものっっすごい人を選ぶ作品。痛さと苦しさがぎゅっと詰め込まれたようなお話。あたしはとても好きだけど、おすすめはしないかな。笑

8位:

その白さえ嘘だとしても (新潮文庫nex)

その白さえ嘘だとしても (新潮文庫nex)

 

  「階段塔シリーズ」2作目。1作目に出てきた登場人物のうち脇役だったふたりにスポットライトが当てられた作品。それぞれの悩みを乗り越えて前向きになるような展開がとてもすき。シリーズ物の展開としてもいい感じ。3作目が年末に出たようなのでそちらも楽しみです。

9位:

骨を彩る

骨を彩る

 

  劇的な何かが起こるわけじゃないけど、なにか心につかえた物を持っているひとたちのそれぞれの日常を描いた物語たち。物語としては重いけど文章がきれいで、なおかつ必ず前向きになれるからおすすめ。「骨を彩る」というタイトルが素敵。意味は読んでいたらわかります。

 10位:

○○○○○○○○殺人事件 (講談社ノベルス)

○○○○○○○○殺人事件 (講談社ノベルス)

 

  2015年最大のアホミス。孤島での殺人事件という本格ちっくな展開でどうなるかなとわくわくした先の結末にはいい意味で拍子抜けする。読書メーターの感想であんな草生やしたのはじめてだよ。ただしミステリとしてはきちんと整合されているというのがミソ。めっちゃわろた。

 

 この10冊でした。11位以降はこちらに。2015年はミステリ復活の年でした。「人狼作家」を合わせたら半分がミステリ。2014年は1冊(それも本格じゃない)しかランクインしなかったことを考えると良いミステリを読めたのかなーと。あとは目標にしていた「新しい作家さんを発掘する」が出来た気がするので、それはよかったです。90冊超えなかったのはアレですけども。

 2016年は新生活が始まってどれくらい読めるかが定かでないので、とりあえず目標50冊にしようと思います。あとは、「人狼作家」に出てきた作家さんの作品を1人1冊は読めたらいいかな、という感じがします。

 それではみなさま良いお年をお迎えくださいませ。2016年も桜庭そらとforty-nine yellowsをよろしくお願いいたします。