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ソチ五輪個人戦プレビュー「ソチも や るよのう」 男子編 そのいち

 団体戦が終了しました。団体戦に関してはまた綴ることができればなーと思うんですが、個人的にはとても楽しめたし、おもしろい種目だったんじゃないかなーと思います。ただ現状だとロシア、カナダ、アメリカが強すぎて最終種目のアイスダンス消化試合になってたし、今後はなんかしらテコ入れがあるかもしれませんね。ともかく出場した選手はひとまずお疲れさまでした。出来が良かった人はそのままの調子で、出来が悪かった人は切り替えて個人戦に臨めるといいですね。

 さて、ここからはマジメ(多少不真面目)にプレビューでも書こうかと。せっかくの五輪なのであたしも本気出します。あたしが本気出して何になるかは謎。しかもいかんせん男子は勉強不足につき、はっきり言って知らない選手が多すぎてちゃんとしたプレビューになってるかさえ謎。マジで1秒も見た事ないっすみたいな選手は飛ばして書いています。

 

Group 1  
1 FIRUS Liam
  CAN
2 GODOROZHA Yakov
  UKR
3 GE Misha
  UZB
4 HENDRICKX Jorik
  BEL
5 MARTINEZ Michael Christian
  PHI
6 RAKIMGALIEV Abzal
  KAZ

3 ミーシャ・ジー(ウズベキスタン

 四大陸ではおなじみの選手。今季はグランプリシリーズにも出場。どんな曲調でも、それまでにどんだけジャンプが揃わなくても、ステップになるととりあえず人が変わったように踊り狂う。彼のさわやかな笑顔で「これまでのエレメンツはステップまでの壮大なフリです」って言われたら「うん、そうだよね」って普通に信じる。ある意味ホラーである。

4 ヨリック・ヘンドリクス(ベルギー

 特筆すべきなにかがあるわけではないけど、いつも安定して成績を残せる選手。技術点のミニマムスコアはかるがるクリアしていたのに、ベルギースケート連盟から「ユーロ12位までに入らないと五輪には出れへんから覚悟しとけよ」と無茶ぶりされた。入れたからよかったけど、このレベルの選手がその程度で五輪出れずに枠返上とかくるっとる……コワイヨーフルエチャウヨー。のびのび頑張って欲しい。

5 マイケル・クリスティアン・マルティネス(フィリピン)

 演技は一秒も見た事ない。ただ、特筆すべきは東南アジア初のフィギュアスケート選手であること。フィリピンから出場も彼ひとり。フィリピンからフィギュアスケート選手が出るようになるとは誰が予想したか。すごいわー。

6 アブザル・ラキムガリエフ(カザフスタン

 2013世界選手権では自身はショート落ちだったものの、同国の代表デニス・テンが銀メダルを獲得したことで、2枠確保されたために出場可能に。プログラムもネタみたいなのが多いけれど、真面目に滑っててもなんか出てくるだけでちょっとおもしろい選手(だいぶ失礼)。でもたぶん見たら理由はわかる。プルシェンコの前の清涼剤として一発いかがでしょうか。

Group 2  
7 PLYUSHCHENKO Evgeny
  RUS
8 ROMANENKOV Viktor
  EST
9 KERRY Brendan
  AUS
10 PARKINSON Paul Bonifacio
  ITA
11 ABBOTT Jeremy
  USA
12 KELEMEN Zoltan
  ROU

7 エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)

 これまでしばらく国際大会の出場がなく、ランキングが低い関係で第2グループでの滑走。その次に滑るエストニアの選手はいい迷惑である。また、男子はロシアは1枠しかないため唯一の地元・ロシアの選手。団体戦ではショート2位、フリー1位と、ロシア選手権からだいぶコンディションをあげていた印象。エレメンツのつなぎはスカスカだったけど、ジャンプだけでなくスピンやステップもわりと手を抜かずちゃんとやれていた。でも、フリーで4回転を2本入れるのは難しそうだったし、メダルはなさそう。フリーは「ベスト・オブ・プルシェンコ」という、これまでの彼のプログラムの曲をダイジェストにしたプログラム。詰め込みすぎてイントロクイズみたいになってて、団体戦で見た時笑いが止まらなかった。プルシェンコ先生のフリーにどうぞご期待ください。

11 ジェレミー・アボット(アメリカ)

 帝王。今季はグランプリシリーズから全米と徐々に調子をあげていっていたにもかかわらず、団体戦ではプルシェンコの後の滑走で独特な雰囲気に飲まれてえらいこっちゃな出来に。佐藤有香さんの笑顔が逆に怖かった。滑走順は早いけど、高いスケーティングスキル、多彩なつなぎにプログラムの魅せ方もうまい、とってもいい選手。調子の波が激しすぎてどうなるのか読めないのと、オリンピックに限らず、世界大会とはものすごく相性が悪いのがつらい。

Group 3  
13 PFEIFER Viktor
  AUT
14 RAYA Javier
  ESP
15 BYCHENKO Alexei
  ISR
16 BROWN Jason
  USA
17 REYNOLDS Kevin
  CAN
18 VERNER Tomas
  CZE

13 ヴィクトール・ファイファーオーストリア

 欧州選手権ではおなじみな選手。彼のアップライトスピンもとい「脱臼スピン」はあまりにも有名。何がどう脱臼かは彼の演技をご覧ください。「確かに脱臼してるわ」と納得することうけあい。脱臼スピン中も笑顔だから逆に心配になる。

16 ジェイソン・ブラウン(アメリカ)

 アメリカの「まさかあなたが五輪にくるとは思わなかった」枠1号(2号は女子にいます)。アメリカ男女シングルは現在、実力が拮抗していて層が厚いのでこういうことが起こりやすい。4回転を持たないものの、4回転をばんばん跳ぶ先輩達を差し置いて五輪切符を獲得。スピンやステップの完成度の高さは目を見張る物があって、シニア1年目とは思えないような独特な表現力、若いのに多彩なつなぎで観客を引き込む力を持つ。たぶん彼の演技見た後2人に1人は「気に入った」って言うと思う(桜庭脳内調べ)。団体戦では応援グッズを持参したというのに、直前の被り物禁止という悲劇の展開に。いろんな意味でとってもおもしろい選手なので、注目してみてはいかがでしょうか。

17 ケヴィン・レイノルズ(カナダ)

 新世代ミスター4回転。まったく4回転とは思えない高さのジャンプなのに、脅威の回転力で4回転をバシバシ跳ぶ、細くて長い人。4回回って降りてくるより、3回転半回って降りてくる方が苦手。ふしぎだねえ。数年前までは跳ぶだけの選手だったけど、だいぶ表現力もついてきて素晴らしい選手に成長した。今季は怪我と靴の問題で出遅れ、カナダ選手権、四大陸といまいちな出来だったものの、個人戦フリーでは新採点初オリンピックで4回転を3回決めたという素晴らしい記録を作った。調子もよさそうなので、個人戦でも4回転をたくさん決めてくれることでしょう。PCSが伸び悩んでいたのでメダルはなさそう。

18 トマシュ・ベルネルチェコ

 たぐいまれなるスケーティングスキル、卓越したステップ技術、綺麗なジャンプ、魅力満載のプログラム。抜群の才能を持ちながら、つつくだけで粉々に壊れるレベルの心臓でチャンスを破壊してきた選手。たぶん、これまでずっこけさせたファンの人数なら織田と優勝争いできる、涙。ここ2年はヘルニアという重い故障に泣かされたが、今季はグランプリシリーズこそ出れなかったもののB級大会で好成績を残し、復調。ユーロでもショートプログラムはうまくまとめて復活のメダルか!くるか!というところで、フリー大遭難。あーあーあーあー。安定感という言葉と最も遠いジェットコースターみたいな選手なので、五輪でもどういう演技をしてくるか全くわかりません。頼むからいい演技してくれ。頼むから。全スケートファンの願い。

 

 後半は……今日中にあげられればいーな!