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オリンピックシーズンだし適当にGPSを振り返るよ ロシア女子編

 今をときめくロシア女子。グランプリシリーズ出場選手中、4人がグランプリファイナル出場。ファイナル出場経験があるのはレオノワ、トクタミシェワを合わせて6人。なのに、レオノワ以外はみーんな10代という恐ろしい女の子達です。

 ロシアの今回のソチオリンピック出場枠は2枠。日本男子がどうたらとか言われてるけど、ここよりも激しい代表争いは他にはないでしょう。2枠になったのは半分以上まだ15、16歳の彼女らにプレッシャーかけまくったロシア連盟のせいなので、連盟的にはざまあ、ぷぎゃーだけど、選手にとってはほんとに気の毒。ただ、この中から代表枠を勝ち取って迎えたオリンピックは、プレッシャーはあれどかなりの価値がある。若い選手だらけだけど、この中からソチのメダル取れる選手も出てくるかもね。全露、ユーロは死闘必至。今から怖い。

 ロシア女子、いってみましょう。

 

◇ Julia LIPNISKAIA(ユリア・リプニツカヤ)

 元々安定感のある選手だったけど、今季はすこぶる好調。グランプリシリーズを綽々と2勝、ファイナルでも2位。ジャンプでミスしたのはロステレコムのフリーのみ。あのときはミス連発だったけど。ファイナルから取られはじめたルッツのエッジエラーは気になるものの、五輪メダル候補であることは間違いないでしょう。まず2枠の中に滑り込まないといけないんだけど、たぶん彼女なら大丈夫。

 今季の彼女のフリー「シンドラーのリスト」は名作なので必見。赤い衣装も凄く素敵で、あれを彼女に着せた人は天才だなあ、と思っていたら本人デザインらしい。スケート滑れて、あんなにかわいくて、センスもある。衣食住全部お世話するから本当に嫁に来てほしい。全力で世話します!しかし、あの洗練されたプログラムを見ると、昨季の曲芸みたいだった剣の舞と、にこりともしないくるみ割り人形(どっちかというと首刈り人形に近い)を演じていたリプニツカヤはどこへ消えてしまったのだろうと思う。なお、キスクラでたまに垣間見える素顔で昨季の殺人光線が見られるので、ドMは必見。

 

◇ Adelina SOTNIKOVAアデリナ・ソトニコワ

  • 中国杯 2位
  • トロフィーエリックボンパード 2位
  • グランプリファイナル 5位

 中国杯はフリーで自爆、TEBではショートで自爆、グランプリファイナルでは2本揃うフラグだぜ!と思ったらフリーで高難易度コンビネーションジャンプしか決めないという謎の遭難。ショートかフリーかどっちかダメにならなきゃいけない呪いでもあるのか。

 ショートのコンビネーションジャンプについては、3Lz+3Loは基礎点は高いけど、失敗する可能性もエッジエラーで減点される可能性も高いジャンプで、ハイリスクな割にリターンが少ないので3T+3Tへの変更は正解だと思う。スピードのあるスケーティングからでかいスケールのジャンプを跳ぶ選手なので、どっちかというと大器晩成型なのかなあ、と思う今日この頃。ほんとなんでもできるから、期待かかりすぎて変な方向にいかないといいんだけど。プレッシャーに強くなさそうだし、なによりまだ17歳。ロシアの大人達、たのむ、ほんと。

 ていうか、プログラムはほんとにそれでいいのか。ショートのカルメン見たとき正直なんじゃこりゃと思ったぞ。

 

◇ Elizaveta TUKTAMYSHEVA(エリザベータ・トクタミシェワ)

 今季のグランプリシリーズは不調。これまで彼女を支えてきた3Lz+3Tがグランプリシリーズでは1本も決まらず、高難易度の3回転ジャンプで苦しんだ。ショートが苦手なのは相変わらずだね。グランプリシリーズ3年目で表彰台に乗ることができなかったのは初。って、すげえな。笑 彼女は特別スピンが上手とかステップでもすごい点稼げるというタイプの選手ではなく、ロシアの若手の中でもだいぶジャンプに頼るところが大きいので、高難易度のジャンプが決まらないとなかなかつらいものがある。全露までには立て直せるといいね。

 それにしても、毎年同じような曲選ぶから、プログラムにだいぶ既視感がある。曲中でだいぶ表情が変わるようになったし、フリーとか、いいプログラム滑ってるとは思うんだけど。一回すっげー可愛い曲とか滑ってみたらどうだろう。それこそくるみ割り人形とか。リプニツカヤが首刈りならトクタミシェワはフェロモン人形みたいになりそうだけど。チャイコフスキーが天国で泣いてしまう。笑

 

◇ Elena RADIONOVA(エレーナ・ラジオノワ)

 ロシアの天使。とにかく、かわいい。とりあえず、かわいい。年齢制限で五輪出場は不可と、浅田真央キム・ヨナと重ね合わせる人も多い。まあそんなことはともかく、とりあえず、かわいい。

 グランプリシリーズでは、浅田真央と2戦当たり、スケアメではワグナー、NHK杯では鈴木明子と安定感のあるベテランともぶつかり、あまり試合に恵まれなかった中、総合得点で鈴木明子コストナーを上回りファイナル出場権獲得。順位だけ見ればぱっとしないけど、この成績は立派。シニア1年目なのにフリーのリカバリーに3Lz+3Tを跳んだり、ショートでも冒頭のルッツをミスした後に3Lo+3Tを跳んだりして、お姉さん達を翻弄。可愛い顔してドSである。この調子だと全露でもロシアのお姉さん方を押しのけて普通に表彰台乗ったりしそうで怖い。まあ、あるあるなんだけどね。

 スピンもステップも上手で音を拾うのも若いのにとってもうまい。ただ、今季のショートもフリーもプログラムは意味が全く分からない。でもかわいいから何でも許されるよ。かわいいは正義

 

◇ Alena LEONOVAアリョーナ・レオノワ

 昨季は逆噴射で終わってしまったけれど、腐ってもワールドメダリストだ!若いのになんか負けてられん!と一発どかんと成績を残しておきたいところを、脚を怪我してスケートカナダ欠場。ロシア女子は4人がグランプリファイナルに出場したので、この出遅れはかなり痛い。1試合だけ出場したNHK杯は、3T+3Tの調子もよくなかったし、フリーは後半滑りきれてなかったし、正直怪我明けだなあ、という印象しか抱けなかった。

 爆走スケートはそこそこ健在だったけど、とりあえず3T+3Tを取り戻さないとにっちもさっちもいかないので、そこを中心に立て直していってほしい。実力的にはぜんぜん小娘たちと双璧をはれるからね。「世界とはこう戦うのだよ小娘」ってなって昼ドラ的展開を希望。いやー、レオノワにはがんばってほしい。これまでロシアを死にものぐるいで引っ張ってきたのはレオノワだと思うし。ただ、それはスポーツの世界ではアドバンテージにはまったくならない。世知辛い。

 

◇ Anna POGORILAYA(アンナ・パゴリラヤ)

  • 中国杯 優勝
  • トロフィーエリックボンパード 3位
  • グランプリファイナル 6位

 初戦の中国杯でショート2番滑走からいきなり優勝。シニアの舞台で暴れまくり、一気にソチ五輪候補にのし上がった。ジュニア時代はリプニツカヤやラジオノワの後ろに隠れてぱっとしなかったし、何より雑だったけど、シニアにあがってからすごくすっきりした演技ができるようになっていた。今年に入ってからも見るたびに良くなってるし、このまま五輪にいっちゃいそうな気もする。

 特筆すべきは安定感抜群のルッツからの3回転3回転と、凄まじいまでのアクセルの成功率の悪さ。他のジャンプがすっきりしててきれいだから、アクセルの不安定感が特別目立つ。「3Aなんかありえないマジ半端ねえ」って目で真央ちゃんを見てそう。ダブルアクセルはショートでもフリーでも必須ジャンプなので、もうちょっと安定感が出るといいね。フリーでは、ハーフループからの3連続を入れてる関係で2Aを二回跳ばなくちゃいけないんだけど、これは自分で自分を果てしなくいじめてる感がある。どS女子が多いロシアの中では貴重な存在。

 

◇ Nikol GOSVIANI(ニコル・ゴスビアーニ)

 えっ、2試合出てたの。まったく記憶になかったのに、自分の観戦記を辿ったらちゃんと感想書いてた。この影薄っぷりはザ★J1中位って感じがする。別に名古屋とか名古屋とか名古屋をdisってはいないです。というか私が覚えていればいいだけの話なのですが。

 演技としてはオーソドックス。清楚できれいな演技をするのは欧州女子って感じ。ただ、上の小娘たち+レオノワが個性が強すぎるせいもあってか、突き抜けたところがなさすぎてロシア娘って感じがしない。実力的にソチはないかな。3F+3Tの大技に挑んでるけど、1回も成功してないし、エッジエラーも食らってるので、やめたほうがいいかもね。とりあえず跳んどけ、ってくらいで跳んだジャンプなのかもしれないけど。演技としては、ロステレコム杯のフリーがよかった。ちなみに彼女のショートはベートーベンのピアノソナタ「テンペスト」で桜庭のオタクレーダーが反応した。桜庭そらはゴスビアーニを応援しています!