ここぞとばかりにアイスランドを自慢します

 歴史を見ました。

 なにがこんなに感動するって、EURO初出場で、この国が人口30万人で、小さい極北の島国で、サッカー人口は3000人ちょっとで、サッカーなんてやれないような気候で、プロリーグも小さい小さい規模で、というかプロなのに兼業してるGKとかいるし、って、こともあるんだけれど。

 それだけじゃなくもっともっと重要なこと。

 あたしがこの春、この地にしっかりと足をつけて、いろんなところを周って、いろいろなことを知って、帰ってきたからなのです。ついでに買ったばかりのXperia Z5を落としてきたし。

 

 3月の卒業旅行にアイスランドに行きました。

 どうしてかって言われたら、あこがれとしか言えないです笑。高校生のころからずっと行きたかった。夢がかなったなんて言ったら大げさかもしれないけれど、でもそれくらいの憧れでした。

 社会人になって慌ただしい日々。しんどいときもあります。でもEURO2016、フランスの地で駆けまわる彼らが立派であればあるほど、あのときのことを鮮やかに思い出す。

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 レイキャビクはほんとうに小さな街でした。人口30万人ちょっとのうちのほとんどがこの首都で暮らしているそう。そしてあたしはこの首都で思いっきり携帯を落としました。立ってるのもつらかった暴風の日。かがんでたら携帯がポケットから落ちるのに全く気づかず。

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 大地の裂け目ギャオ。桜庭はプレートとプレートの間に降り立った!

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 アイスランドには羊がたくさんいます。バスからもたくさん確認できました。肉も羊肉が一番多いみたい。あと馬、牛もいた。

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 アイスランドには基本的に木が生えてません。何があるかというと溶岩の壁。その溶岩に苔が生えてて、レイキャビクからちょっと離れるとこんな景色がずっと続いてます。国道の両端に溶岩と苔。最初はすごい違和感ある。

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 アイスランドの伝統的なスイーツ「スキル」。乳製品です。店によって味がぜんぜん違うんだよなー。

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 アイスランドはオーロラベルトにすっぽり入っている国。だからちょっと田舎の方に行けばオーロラが見える!……天気が良ければ。この国は本当に天候が変わりやすくて、しかも天候が悪い日がほとんど。2日目に見れたこの景色は奇跡に近い。

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 肉眼では白く見えるのだけれど、ベルトが動いているのはよく分かる。ガイドさん曰く雲との区別は「星を透過しているかどうか」そして、星もすごく綺麗なんです。

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 ある晴れた日。こんな快晴なんてほとんどなかった。この日、夜はどんよりした雲におおわれて雨降る寸前だったんですよ!天気予報はその当日の朝のものがギリギリ信用に足りるそうです。どんなんだよ。笑

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 グトルフォス。フォス、がアイスランド語で「滝」。アイスランドいちでっかい滝。でかかった、そして高かった、足元は滑るし目の前は柵なくてロープしかないし死ぬかと思った。そして寒かった。外気温はプラス、でも風とみぞれ混じりの雨がつめたかった。

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 間欠泉です。7分に一回ぐらい、でかい水たまりからお湯がどしゃーっと出てくるとか信じられます?

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 氷の洞窟。このへんに解説が。氷の洞窟はでかいダンプカー乗ってすっごい揺れながら行ったりして、ほんと行くまでが大変だった!時間があれば氷の洞窟のことだけでも記事にしたいくらいの体験でした。あたしが行った時はシーズンギリギリで、あと1日遅かったら入れなかった、って。確かに連日プラスの温度が続いてたし、ものすごい溶けてた。氷の壁から滴が滴り落ちていて、それさえも綺麗でした。

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 横に写ってるのは海です。海と湖の間が丘になってる感じ。いま見ても奇跡みたいな景色だ。

 

 紹介しきれないくらいあるな、これ。

 またいろいろ書くかもしれません。

 今こうやって写真を見返しても楽しかったことしか浮かんでこないのは、やはりこの国が魅力的すぎるからなんだと思います。初日のレイキャビク観光が暴風だったのと、ギャオのときも雨だった。それ以外はだいぶお天気にも恵まれて、オーロラも見えて、氷の洞窟も間に合って。最高の旅でした。

 旅の中でガイドさんが仰ってた言葉。アイスランドで一番人気のスポーツはサッカー。アイスランドは小さい国だから、みんなスポーツは熱狂的に応援する。その中でもサッカーはダントツの人気で、ブラジル行きを決めるクロアチアとのプレーオフは国民みんなが固唾を呑んで見守っていたと。

 そりゃあ初勝利のときにああなるわな!って感じがするし、そんな国がイングランドに勝ってEURO初出場ベスト8なんて、あの国、今どうなってるんだろ。笑

 あの国の厳しさを体感したあたしにとって、ベスト8という結果には驚きしかないです。組織だってるから、イングランドもちょっと情けなかったから、とか関係ない。だってあの国だよ?あんなに風が吹いて、夏も半袖じゃないと厳しくて、明日の天気も分からない国。練習場とか作れるの?というか芝生えるのか?(って感じだったんですけど、どうやら屋内の練習場で賄っているそうです。外じゃほんとに芝が生えないと思う)。これはほんとうに体感しないと分からない、あの厳しさを乗り越えているのが、どれくらいすごいか。

 ああ、うれしい。

 

 日曜日の夜も歴史を見たいな、なんて夢を描きながら週末を心待ちにしています。明日も現実だけれど、こんな幸せに浸れるのならきっとそれは素晴らしいことなんだろうと思うのです。

きみたちを信じない

 今日無意識に言い放たれた言葉で、ああ、これはないな、ってくらっときた。ショックというか傷ついたというか、ほんとくらくら来た感じ。

 あたしは無意識に人を見下す人間になってないかな。無意識に人を傷つける人間になってないだろうか。あたしもたぶん言葉ひとつで誰かを殺したことはあるんだろうなって思う。それはとても怖いこと。だってほんとうに、びっくりするくらい自然に言い放たれた言葉がナイフになるんだよ。しかもそれが、いろんなところを抉ってくる。

 いま一緒にいる人たちのことは嫌いじゃない、そして感謝してる。でも、好きと感謝はちがうんだよね。もっと言うと、好きと信じてると感謝は違う。

 いまあたしの近くにいる人たちは、限りなくあたしの味方でいてくれている。そして、あたしのことを助けてもくれる。必要ならば一緒に動いてくれるし、手を貸してもくれる。彼らはあたしじゃできないことを彼らはいとも簡単にやってのけるし、あたしなんかをいろいろな場所に連れてってくれるのも彼らだ。

 あたしは頭も要領も悪いし身体も弱いし、無理はきくけどそんなに強くもない。いろいろと駄目なところばかりな人間だから、そういう人がいないとやっていけない。独りじゃなんにもできない。それはもうこれだけ生きていたら嫌っていうほどわかっている。

 だから、そういう人たちの存在は本当にありがたい。いつも死ぬほど感謝してるんだよ。

 好き、とははっきりとは言えないけど、嫌いでは絶対にない。普通、よりも多分好き寄り。

 ただ、信用することはない。

 この人たちはたぶん、なにかひとつでも運命が変わっていたらあたしのことなんて簡単に見下せる人たちだって思うから。一つ何かが違えば、きっとあたしのことを簡単に裏切れるんだろうなって、会話の節々で感じる。

 中途半端に仲が良いから、ビジネスライクでの線引も難しい。ただタスクをこなすために必要な人たち、で区切れたらどれだけよかっただろうって思う。そうなるには近くなりすぎた。もうちょっと遠くならないとそういう風に突き放せないのに、彼らはまた今日も明日もきっとあたしに優しくしてくれる。

 「やさしくしないで」なんて傲慢だと思うから絶対に言わないけど。

 「ありがとう、でも」の先に続く言葉は。

×本が読みたい ◯本を手元に置きたい

 今文章を書いたらどこまでも後ろ向きになりそうだから、好きなものの話をしよう。

 あたしが最近後ろ向きになっている理由の一つが、好きなものにめいいっぱい触れられない生活をしているからだと思ってて。

 その一つの要素が読書。

 いろいろありまして、いま、図書館に通えない生活が続いているのです。もともとあたしの読書生活って、図書館で気になった本をまとめてどん!って借りてそれを1冊1冊消化していくっていうスタイルなので、何冊か手元に読むべき本がないとなんだか本に手が伸びないのです。

 いま、手元にあるのはこの本だけ。

幻痛は鏡の中を交錯する希望

幻痛は鏡の中を交錯する希望

 

  お守りのように、長沢樹。安心する。

 すき、というかもうなんか魔法にかかってるよね。「消失グラデーション」以来、「これだ!」みたいな話には出会えていないにもかかわらず新作が出たら飛びつくように買っちゃう。

 本あるじゃん!って思う人もおられると思うのですが。先ほど書いたように、気になる本がいくつか手元にある状態で、「幻痛は鏡の中を交錯する希望」をセレクトしたい!っていう、我侭な理由で手が伸びないのです。疲れてたり、Fate/Grand Orderが楽しすぎたりするってのもあるけど。

 ということでせめて本が手元にある気分にしてみようぜ、てことで、読書メーターにとりあえず読みたい本をどどどんって増やしてみた。

 

シャイロックの子供たち (文春文庫)

シャイロックの子供たち (文春文庫)

 

  Twitterで「池井戸潤読みたいんですけどどれからがいいですか」って言ったらこう言われたのでこれをセレクトしてみた。

 

誰も僕を裁けない (講談社ノベルス)

誰も僕を裁けない (講談社ノベルス)

 

  早坂先生のバカミスシリーズには絶対の信頼を置いてます。バカじゃないわけない。

 

サブマリン

サブマリン

 

  最近の伊坂幸太郎は全く追いかけてなかったんだけど陣内シリーズと聞いて。

 

やがて海へと届く

やがて海へと届く

 

  彩瀬まるの新作。彩瀬さんは聖母みたいな話を書く人。震災が絡んでちょっとストーリー展開的には苦手な部分もありそうだけど。

 

  講談社タイガから出た北山猛邦の新作。あらすじ見たけど外れる未来が見えない。

 

  最後はやっぱり長沢樹。しかしこれを読むためには前作を読み直さなければならぬ。ちなみに前作(多重迷宮)は「ミステリじゃねえwwwwww」ってことしか覚えてないです。褒めてます。

 

 まだまだあるけど、とりあえずこんなもの。全部買いたいんだけど場所とお金が許されてない。と、言ってもいくつかは買いそうな気がするけど。とりあえず最後のは買うだろうし。

 最近ネガティブがちな桜庭に誰か恵んでください。

「またね」は許すもの

 振袖を着て、研究室に行ってみんなと久しぶりに会って、卒業式に出て、飲み会して帰ってきて大号泣して落ち着いたのが今です。寂しくなんてちっともないのに泣いている意味が分からなくて、混乱し続ける中でだいじな友人に頼りながらその意味を模索し続けました(ほんとうに持つべきものは友達)(土下座)(ありがとう)。

 意味のない涙は嫌い。そう思うようになったのは、「感情は説明がつくほうが良い」と知人に言われたのがきっかけです。だからたとえ酔っ払っていたとしても、号泣したり死ぬほど辛くなったり、そういうときにはきっかけとか理由とかを無理矢理でも考えるようにしている。「理由がないけど辛い」はあたしの中ではしんどいこと。もちろんそういうこともあるのだろうけど、そういうときも無理矢理でも理由をつけて飲み込むように努めてる。

 

 さあ、この涙はなんだろう。

 いろいろと考えて結局、「寂しいんだな」って思うことにしました。笑

 前のエントリでも書いたんですけど、単純にもう会えないから寂しいとか、そういうことを思うことは少ないです。会えない人は会えないし、逆に会える人は会えると割り切っているから。

 じゃあなんでこんなに泣いたんだろう。しかもみんなの前では普通だったのに家帰った途端に大号泣とかおかしくない?

 落ち着いたいま、いろいろ考えて思うのはこのこと。

 やっぱり最後までこれがネックでした。

 不毛だとは分かっているけれど、「ちゃんとするからお願いだからあたしのことを切捨てないで」「仲間として迎え入れて」って願い続けて行動し続けた日々でした。健全じゃなかったと思う。前のエントリでも言いましたが

あたしの刀とか声優とかコスメとかそういう趣味さえ言えない、サッカー好きだってことも最近言ったくらい、それくらい警戒しないと一緒にいれなかった。この人たちはほんとうにどうしようもないなって思ったことが何度もあったのに、どうしても見捨てることができなかった。それでボロボロになって体調崩したりとかしたんだよ、笑える。

 こんな感じだったから。

 ボスには、「桜庭はどんどん自分を出してくれて、そういう場所であってよかったと思う」という言葉を頂きました。その通りで、だんだん「酒飲み」「方向音痴」から、「なんかよくわからんけどコケる」みたいな間抜けな面とかw、「アニメは割と見る」「Janne da arcが顔に似合わず割と好き」「J1よりJ2が好き」なんて、マニアックな面まで出していけるようになったりwでもやっぱり一番大事なことは出せずにいました。「こいつはやばい」みたいな手のひら返しを身近で見てきたりしたから。

 でもあたしが知るかぎりはみんなはあたしのことをみんなはほんとうにちゃんと受け入れてくれていました。それはもうほんとうに感じていて、すごく幸せだった。もちろん受け入れてくれって頑張ってたからこそ、受け入れてくれたんだなって安心できたのもあるし、それは不毛だったと思うのだけれど。でも、それがたとえ偽りで不毛だったとしても、時期が遅れてるのに誕生日プレゼントを大量に貰って山ができるくらいだったということを思うと、ほんとうにあたしのことを受け入れてくれたんだなってほっとする。

 でももう会うことがなくなって、「みんなと肩を並べられる普通の桜庭そら」を見せられなくなって、そうしたらどうなるの?って考えたら本当にぞっとした。そして、泣ける。

 あたしってみんなの何?

 

 でも、ちょっと考えたらわかるはずなんです。

 たとえ全てをさらけ出せなかったとしてもみんな多少はわかってくれてるって。

 だってどれだけの時間を共有したと思ってるの。共有した時間が少ないボスにさえ「桜庭は変人だった」とか言われるくらいなんだから、毎日顔を合わせてずっと交流してたみんなにわからないはずないよねwそれを加味しても、みんなあたしに向かって楽しかったよって言ってくれた。あたしがいてくれてよかったって言ってくれた。

 お世辞かもしれないけれど、そして「信頼していなかったと思う」って前のエントリでは書いたけど、でもこの台詞だけは信じたい。信じなきゃいけないって思う。みんな、あたしがいたからこそ、楽しかったんだってちょっとは思いたい。

 これはほんとうに本心だから。いくらあたしだって、他の人のありがとうなしにこんなこと言わないよ?そんな安い人間じゃないよ?w

 

 たとえ呑みの席とはいえど、あたしが、「みんながすごく大事だった」って言った時、何人泣いてくれたと思う?「その台詞、俺も言おうと思ってた!」って言ってくれたのは誰?

 ほんとは「また会おう」は100%無理なんかじゃないってわかってるんじゃないの?

 この時間を取り戻すことはできないのは知っているし、そんなこと望んでないけど、彼らとの時間を積み重ねることなんてあたしが思っているより簡単なんじゃないの?

 

 前を向いて、彼らを過去にして、進んだ先で「久しぶり」「懐かしいね」って笑えるような未来を歩いていけたらと思います。

「またね」が許されなくなる日が近づいてる

 3年間ずっと所属していた研究室とさよならしてきました。断捨離して、自分のデスクを空っぽに。特に感慨もなく道具を捨て、書類を捨て、机をぴかぴかにしてきました。立つ鳥跡を濁さず。あとお世話になった人に挨拶したりして、残りは卒業式だけ。

 さすがのあたしでも、帰り道を歩くときはいろんなことを思った。

 3年って長い。

 後輩と先輩は入れ替わるけど、同期は3年間いっしょだった。3年間、ほぼ週6で会ってた人ともう今後会う可能性がなくなるかもしれないという落差は高校生ぶり。しかも今回は物理的にバラバラになるから、会える可能性はぐっと減る。大きすぎる別れを前に、寂しいという感情より戸惑いが先に来てる。どういう感情を持っていいのかわからない。

 素直に寂しいとか悲しいとか言えないのはいつものことなのです。いつも別れの時に泣けないし、もう会うこともないかもしれないって理解しているのに感情が大きく揺さぶられない。

 だって3年前にこんなこと言ってるんだよ。

そんでもって、ここでもこんなことを書いた。

 後悔していないよ、と伝えたいです。あのとき、あの問いかけをした瞬間、私は無意識に全部捨てていたから。失ったものに未練を残さず、全部捨てて過去にすることだけはたぶん誰にも負けないくらい得意だ。人に勝てることなんてないと思っていたけど、これだけは誇れるだろうと思うくらいに。何を失っても誰を失っても、あたしはこれからもそうして生きていくのだろう。そして失ったものに触れた時、自分はこの手に何一つ残していないことに気づいて苦笑するんだ。 

 感傷よりも、"この人達との永遠はない"という割り切りがものすごくハッキリしているんだと思う。だからこそ別れも、通過点であるという認識が人よりも大きい。

 3日から5日まで同期たちと一緒に旅行してたときでさえ、彼らから「もうちょっとだね、寂しいね」という言葉が出てきたときに、そうだねとは言えなかった。寂しいとは思っているのに、それよりも先に違う感情が頭を支配してしまってびっくりした。

 旅行のあとも、グループLINEに投稿された「楽しかった。また行こうね!」という言葉を見た瞬間にスッと頭が冷えてしまって。かなわなさそうな「またね」を言うのがとても苦手で、だから「また」がないかもしれないって認識した瞬間に頭がマイナスの塊で埋め尽くされた。それからお金の精算でグループLINEが埋まってきたときに、ごめんね返事できなかったよ、って適当に加わってお茶を濁した。

 こんな自分が大嫌いなんだけど、今回も大嫌いなあたしのままなんでしょうか。3年間過ごした人との別れを前に、これでいいのかな?

 健全な関係じゃなかったと思う。同期と喧嘩したことはないけど、いつもいざこざを仲裁する立場だった。そのことでしんどくなって他の人に相談したら、「その人たちと過ごしたらあんたがすり減るだけだよ」って何度も言われた。そう思う。あたしの刀とか声優とかコスメとかそういう趣味さえ言えない、サッカー好きだってことも最近言ったくらい、それくらい警戒しないと一緒にいれなかった。この人たちはほんとうにどうしようもないなって思ったことが何度もあったのに、どうしても見捨てることができなかった。それでボロボロになって体調崩したりとかしたんだよ、笑える。

 でもやっぱり好きなんだよね。

 3年だよ。長い。3年は長い。それだけ一緒にいて、お世話になりまくって、好きっていう感情が溢れてるのに最後に思うことがこれって凄いよな。さっき書いたみたいに、健全な関係ではなかった、信頼していなかったんだと思う。「好きと信頼できないは同時並行できる」っていう嫌なことを知った3年間だった。だけど確かにあたしはあのひとたちの輪に入れてもらえてよかったって思ってる。

 だって、あたしを3年間ずっと同期として受け入れてくれた人たちなんだよ。

 なのにさ。

 

 22日が卒業式。どんな言葉を紡げばいいのか、いまから模索して覚悟をする。ちゃんと終われるといいな。

桜庭的読書ランキング2015。

 スケートを全く見てない。どれくらい見ていないかというと、浅田真央の今季のプログラムを全日本見るまで知らなかった。ひどすぎる。

 これまでも日常生活がちょっと立て込んだだけでスケートもサッカーも気づいたら全然見てないとか、アニメでさえも録画超溜まってるってのがあったことを考えるに、あたしは根本的にテレビが苦手らしいのです。「若者のテレビ離れ」を拗らせたようなものだと思ってくれればよいのかと。「映画長すぎ苦手」もここからきてるっぽい。パソコンの前に向かうのはまったく苦痛ではないので、「なにか作業をする」ということをしてないとどうも駄目みたい。アニメもストレッチしながら見てることあるので笑。

 そういう意味では、自分で言葉を咀嚼し、ページを捲り想像を巡らせる必要のある読書はあたしとはかなり相性のよいものなのかもしれません。

 やっと本題にこれた。

 今年度桜庭的2015本ベスト10を発表し、今年度の締めくくりとしたいと思います。今年の読書総冊数は87冊でした。あれ?思ったより行ってる。その中からベスト10をご紹介。

 

1位:

戦場のコックたち

戦場のコックたち

 

 直木賞候補作品です。時代は第二次世界大戦、アメリカのコック兵が主人公。戦いの最中に起こるちいさな謎を解決するところから物語ははじまります。迷わず2015トップ。とにかくあたしが何か言うよりも読んでください!と言いたい。この本については魅力が多すぎて、別記事書くかもです。

2位:

蛇にピアス (集英社文庫)

蛇にピアス (集英社文庫)

 

  身体改造にのめり込んだ女の子と二人の男の人のお話。第130回芥川賞受賞作。金原ひとみさんマジで天才なんだなって思った一作。ページ数はそんなにないですけど、とにかく金原さんの圧倒的筆力が魅力的。ストーリー展開も、文体も、ぐいぐいと引き込まれていくなにかがある。

3位:

  「少年検閲官」シリーズ2作目。書物が禁じられた世界での、北山猛邦さんの得意とするファンタジーミステリ。完成された世界観とその世界観だからこそ起こる謎、魅力的なキャラクターたち。そして解決編の鮮やかさ。「少年検閲官」も派手さはないけど良かったので併せてお楽しみください。

4位:

人狼作家

人狼作家

 

  ミステリ作家10人が人狼ゲームをやったそのログを本にしただけという異色作。全員ニックネームを使ってプレイしているので、誰がどの役職か+誰がどのニックネームを使っているかという二重の楽しみがある。人狼を知っている方、そしてこの10人に見知った名前がある方、おすすめです!

 5位:

神様のケーキを頬ばるまで

神様のケーキを頬ばるまで

 

  錦糸町のビルでそれぞれの生活を歩んでいる人たちの物語。どの短編にも共通してある一つの映画が出てくる、っていう形の短編連作。劇的な何かが物語の中で起こるわけじゃないけれど、心がぐらぐらと揺さぶられ、でも最終的には救われていく物語たちでした。「龍を見送る」が大好き。

 6位:

さよなら、ニルヴァーナ

さよなら、ニルヴァーナ

 

 神戸児童連続殺人事件をモチーフにしたフィクション。おそらく賛否両論ある作品なんでしょうけれども、作者の「この物語を完成させる」という覚悟が文章一つ一つに現れていて、自分も書き手の端くれだから、そういう意味で凄く評価したい作品。話は終始重く暗い。

7位:

夏の裁断

夏の裁断

 

 今年度芥川賞候補作品。作家である女性が主人公で、とんでもなくやばい男性編集者に振り回され続けて……というお話で、ものっっすごい人を選ぶ作品。痛さと苦しさがぎゅっと詰め込まれたようなお話。あたしはとても好きだけど、おすすめはしないかな。笑

8位:

その白さえ嘘だとしても (新潮文庫nex)

その白さえ嘘だとしても (新潮文庫nex)

 

  「階段塔シリーズ」2作目。1作目に出てきた登場人物のうち脇役だったふたりにスポットライトが当てられた作品。それぞれの悩みを乗り越えて前向きになるような展開がとてもすき。シリーズ物の展開としてもいい感じ。3作目が年末に出たようなのでそちらも楽しみです。

9位:

骨を彩る

骨を彩る

 

  劇的な何かが起こるわけじゃないけど、なにか心につかえた物を持っているひとたちのそれぞれの日常を描いた物語たち。物語としては重いけど文章がきれいで、なおかつ必ず前向きになれるからおすすめ。「骨を彩る」というタイトルが素敵。意味は読んでいたらわかります。

 10位:

○○○○○○○○殺人事件 (講談社ノベルス)

○○○○○○○○殺人事件 (講談社ノベルス)

 

  2015年最大のアホミス。孤島での殺人事件という本格ちっくな展開でどうなるかなとわくわくした先の結末にはいい意味で拍子抜けする。読書メーターの感想であんな草生やしたのはじめてだよ。ただしミステリとしてはきちんと整合されているというのがミソ。めっちゃわろた。

 

 この10冊でした。11位以降はこちらに。2015年はミステリ復活の年でした。「人狼作家」を合わせたら半分がミステリ。2014年は1冊(それも本格じゃない)しかランクインしなかったことを考えると良いミステリを読めたのかなーと。あとは目標にしていた「新しい作家さんを発掘する」が出来た気がするので、それはよかったです。90冊超えなかったのはアレですけども。

 2016年は新生活が始まってどれくらい読めるかが定かでないので、とりあえず目標50冊にしようと思います。あとは、「人狼作家」に出てきた作家さんの作品を1人1冊は読めたらいいかな、という感じがします。

 それではみなさま良いお年をお迎えくださいませ。2016年も桜庭そらとforty-nine yellowsをよろしくお願いいたします。

君に出逢う

 昨日はいい夜でした。

 懐かしい場所や少しでもゆかりのある場所に行ったりすると、数年前まではそこに立ち尽くすしかなかったり、どうして、なんで、って思いが溢れていっぱいになって止まらなくなったりしてた。そして最終的に残るのは、「どうしていってしまったのか」という疑問だった。あたしじゃどうにもできなかったことなのにどうにかしたくって、でもやっぱりどうしようもないから、納得するために理由が欲しかったんだと思う。

 だけど、4月も、そして昨日も、そんなことはなかった。

 理由を探しに行くというよりは、挨拶をしに行くというふうに目的が変わっていっているような気がしているのです。「元気?あたしはここにいるよ」って問いかけているような。ほんとうの意味で、君に出逢っているような感じがする。良いな。手を伸ばしても空を切るけど、一人じゃないって錯覚する。

 7年という歳月がそうしたんでしょう。怖かったなあ、風化。美化されてしまうんじゃないかって必要以上に恐れていた。でも、結果はこれ。ある意味美化なんだろうけど、でもこういう風に変われるならむしろ良かったじゃない。

 君がいたらあたしは最強ってのがやっとわかってきた。

 ほんと、なにも怖くないや。

 

 だから今日からもちゃんと歩こうと思います。